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もしかしてアレルギー? 皮膚のかゆみや炎症を引き起こすアレルギーの種類と原因

2021.09.15

気がつけばポリポリと掻いてしまっていたり、仕事や勉強に集中できなかったりと、なかなか治らないかゆみに悩まされている方も多いのではないでしょうか?

かゆみには、乾燥や皮脂、汗などが原因のもののほか、アレルギー性のものもあり、アレルギー性の場合は重症化する可能性もあるため、なるべく早くアレルゲンを特定し、適切な対策を行うことが推奨されます。

アレルギーなんて心当たりがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人の2人に1人はなんらかのアレルギー疾患にかかっていると言われているため、知らぬ間に何らかのアレルギーになっていたとしても決して不思議ではありません。

このページでは、皮膚のかゆみや炎症が症状として現れる主なアレルギーについてご紹介していきます。

 

アレルギーの種類ととその原因

皮膚 かゆみ アレルギー

症状に皮膚のかゆみや炎症がある主なアレルギーを5つピックアップしました。なかなか治らないかゆみに悩まされている方は、ご紹介している症状の出方などに思い当たるところがないかチェックしてみてください。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみと皮疹が現れる皮膚の病気です。

皮疹は、顔や首、手足の関節、体幹などに左右対象に現れることが多く、赤みや小さな発疹が現れたり、乾燥して角質がポロポロと剥がれ落ちたり、かさぶたができたりします。

皮疹の現れやすい部位は、乳児、子ども、成人と、年齢によっても違いがあります。

 

アトピー性皮膚炎の定義の一つに、「増悪と寛解を繰り返す」というものがあり、症状が良くなったり悪くなったりするのも特徴の一つです。

 

アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥とバリア機能の低下により、さまざまな細菌やアレルゲンが入りやすくなったり、刺激に反応しやすくなったりして炎症を起こすと考えられています。

またアトピー性皮膚炎を発症している方の多くには、家族やご自身に、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれか、または複数の既往歴があったり、IgE抗体を産生しやすいといった素因があったりするとのこと。

 

アトピー性皮膚炎の重症度は、皮疹の重症度と皮疹の範囲によって4段階に分類されます。実際に重症度を判断する際は、皮疹の重症度の方が重視され、範囲が狭くても皮疹の状態がより悪い場合は、重症度が高く診断されるそうです。

 

乳児は2カ月以上、子どもや成人は6カ月以上、上記のような症状が出ている場合に、アトピー性皮膚炎と診断されます。

アトピー性皮膚炎を治すためには、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏といった、抗炎症薬による治療のほか、肌を保湿するためのスキンケア、そして、アレルゲンなどの悪化因子を取り除くという3つを行うのが基本です。

症状がないかあっても軽く、薬物療法もあまり必要ない状態や、軽い症状が続いても急激に悪化することは珍しく、悪化しても持続しない状態といった、日常生活に支障がなく、アトピー性皮膚炎を気にせずに生活できる状態を目指して治療をしていきます。

先ほどもお伝えしたように、アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返すため、一見良くなったと思っても、自己判断で勝手に治療をやめてはいけません。

食物アレルギー

食物アレルギーは、文字通り食べ物に起因するアレルギーです。アレルゲンとなる特定の食べ物を食べた後に、体の一部、または、全身に複数のアレルギー症状が現れます。

一口にアレルギー症状と言ってもさまざまで、皮膚に赤みや蕁麻疹がでたり、腹痛や下痢、嘔吐といった消化器系に症状が現れたり、そのほか、頭痛や目の充血、くしゃみ、咳、呼吸困難などの症状が出るケースもあります。

食物アレルギーの原因となるのは、主に食べ物に含まれるタンパク質です。食物アレルギーの原因となる食べ物として、小麦や大豆、卵、牛乳、そば、ピーナッツなどが一般的に知られていますが、果物や魚、甲殻類にアレルギーを持つ人もいます。また花粉症との関連もあり、花粉症の人が特定の果物などを摂取した場合に、アレルギー反応を起こす場合もあります。

食物アレルギーの重症度は、症状が現れる部位やその強さによって分類されます。

食物アレルギーには、現れた症状を緩和する薬はありますが、治療薬は存在しません。そのためアレルギー専門医による確定診断を受け、指導を受けながら毎日の食事を除去食にし、アレルゲンを摂取しないようにするというのが基本の対策になります。

子どもの頃に食物アレルギーを発症した場合は、成長によって腸管が発達し、大人になってからアレルギーの原因となる食べ物が食べられるようになることもあります。

接触皮膚炎

接触皮膚炎とは、いわゆるかぶれです。原因となる物質が皮膚に接触した刺激やアレルギー反応によって、その接触部分にかゆみを伴う赤みや水膨れが現れます。

化粧品やヘアケア用品、香水、日焼け止め(紫外線吸収剤)、アクセサリーや腕時計などの金属、衣類、洗剤、湿布などの医薬品、動物や植物など、身の回りにあるほとんどのものが接触性皮膚炎の原因となり得ます。

接触性皮膚炎が疑われる際は、アレルギー専門医のもとでパッチテストなどを行い、原因物質を突き止めましょう。場合によっては、診断結果が出るまでに1週間程度の時間を要することもあります。

基本的の対策は、食物アレルギー同様、原因物質との接触を回避すること。万が一触れてしまった場合は、すぐに石鹸でよく洗います。

症状が出た場合は、ステロイド外用薬などで治療を行い、かゆくても絶対に掻いてはいけません。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹は、突然、皮膚に強いかゆみを伴う赤みや盛り上がりが現れ、ほとんどの場合、数時間以内に消えてしまうという病気です。人によっては、2~3日症状が続くことも。

ほとんどが原因不明ですが、アレルギー性のものは少ないと言われています。

皮膚への症状のみの場合は軽症で、症状が何年続いても、ほとんど場合はやがて治るそう。

一方、喉の粘膜が腫れて、呼吸が苦しくなったりする場合は重症のため、速やかに医療機関を受診しましょう。また発熱や関節痛など、皮膚以外への症状が現れた場合も、速やかに医療機関を受診することを推奨します。

蕁麻疹には、抗ヒスタミン薬が効くものとそうでないものがあり、また薬が効く場合でも、薬の効果がきれたり、飲むのをやめたりすると、またすぐに症状が現れてしまいます。

もしも原因が突き止められた場合は、他のアレルギー同様、原因物質との接触を回避するようにしましょう。また接触性皮膚炎同様、掻いてしまうと悪化するため、かゆくても絶対に掻いてはいけません。

ラテックスアレルギー

ラテックスアレルギーは、天然ゴム製品を原因物質とするアレルギーです。天然ゴムは医療製品を中心に、ゴム手袋や消しゴム、輪ゴムなどさまざま日用品に含まれています。

最も多い症状が、天然ゴム製品に接触した部分に生じる蕁麻疹です。場合によっては、蕁麻疹が全身に広がって、やがてアナフィラキシーショックを引き起こすことがあります。

また蕁麻疹が全身に広がった場合や、ゴム手袋に付着しているパウダーなどを吸い込んでしまった場合に、喘息発作などの呼吸器系の症状を引き起こすこともあります。

ラテックスアレルギーが疑われる場合も、基本的には、アレルギー専門医による診断を受けるとともに、原因となりうるものとの接触を回避するしか対策はありません。

現在は、医療製品だけでなく、日用品でも天然ゴムを使用していないラテックスフリーの製品が増えているため、ラテックスアレルギーが疑われる場合は、そういった製品を選ぶことを心がけましょう。

アレルギーかな?と思ったら医療機関を受診しましょう

ここまでご紹介してきたようなアレルギーに該当する症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。

かかりつけ医がいる場合は、かかりつけ医を、かかりつけ医がいなくて、子どもの場合は、小児科を、成人の場合は、症状が出た部位に応じた専門医を受診しましょう。

また症状の緩和ではなく、アレルゲンの特定やアレルギーそのものに対しての治療を希望する場合は、アレルギー専門医のいる医療機関を受診する必要があります。

医療機関を受診する際は、以下の内容をあらかじめまとめておくとスムーズです。

・いつから、どこに、どんな症状が出ているか(写真を撮ると尚良し)

・どんな時に症状が出たのか

・アレルギー疾患の既往歴や家族歴

・現在治療している病気や服用している薬、治療している期間など

・日常生活のなかにアレルゲンとなり得るものがあるかどうかなど

自分でできるアレルギー対策

いつ何がきっかけでアレルギーになってしまうかは、わかりません。一人ひとりの体質によるところもあるため、絶対にアレルギーにならないように対策することは不可能です。

しかし、アレルゲンになるべく触れない環境を作ったり、体調を万全に整えておいたりというのは、現在アレルギーを持っている方にとっても、そうでない方にとっても、有効な対策であると言えるでしょう。

まず長い時間を過ごす家の中は、なるべくダニやカビ、花粉といったアレルゲンを入れない、発生させない、止まらせない工夫をしましょう。

ダニを発生させにくくする工夫として、床はフローリングに、ソファは革や合皮にといったように、なるべく布製品を避け、また家具や置き物を少なくして、ほこりが溜まりにくく、掃除がしやすい環境を作ります。ペットも飼わない方がベターです。

カビの発生を防ぐには換気が重要ですが、花粉シーズンは、窓を開けるのではなく、除湿機を上手く活用しましょう。除湿機や空気清浄機、エアコンなどをこまめに掃除するのも忘れずに。

花粉シーズンは、外から帰ってきた服装のままリビングに入らない、洗濯の際は部屋干しするなど、花粉を部屋に入れない工夫も必要です。

そして、アレルギー対策には、体調を整えることも重要です。

規則正しい生活をして、しっかりと睡眠をとりましょう。

またバランスの良い食事を心がけること。飲み過ぎや食べすぎにも気を付けましょう。

特に外食や加工食品などが多く、栄養が偏りがちな方は、カロリーオーバーに気をつけるとともに、足りない栄養素を補える健康食品や栄養機能食品を上手に活用されるのがおすすめです。

それからもう1つ、"〇〇がアレルギーに効く"といった情報は、鵜呑みにしないこと。効果が無いならまだ良いですが、アレルギー症状を悪化させてしまう可能性もあります。

情報源を確かめるとともに、特にアレルギー治療を行っている方は、必ずかかりつけ医に相談してください。