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風邪・インフルエンザの予防法7選

2021.10.14

風邪 インフルエンザ

秋から冬にかけて大流行する、風邪やインフルエンザ。

風邪やインフルエンザにかかっていいことなんて一つもありませんから、なるべくかからないようにしたいものです。

風邪やインフルエンザにかかったり、広げたりしないためには、一人一人がしっかりと予防や対策を行うことが大切です。

このページで、誰でも簡単にできる風邪・インフルエンザの予防法をご紹介していきますので、できることから少しずつ始めていきましょう。

風邪とインフルエンザの違い

風邪もインフルエンザもウイルス性の感染症です。感染経路や発症のメカニズムはほぼ同じですが、感染するウイルスに違いがあります。

一般的に風邪と呼ばれる風邪症候群を引き起こすウイルスは約200種類あり、代表的なのは「ライノウイルス」「コロナウイルス」「RSウイルス」「パラインフルエンザウイルス」「エンテロウイルス」「アデノウイルス」です。

対してインフルエンザは、インフルエンザウイルスによってのみ引き起こされます。とはいえ、一口にインフルエンザウイルスと言っても、大きく分けてA、B、Cの3種類あり、A型だけでも100種類以上。流行するウイルスは、毎年異なります。

感染するウイルスが異なるので、風邪とインフルエンザは、症状に違いがあります。

風邪はくしゃみや鼻水、喉の痛み、咳といった症状が中心で、通常は軽症で済むことが多く、ほとんど重症化はしません。

一方、インフルエンザは、風邪と同じ症状のほか、38℃以上の高熱や全身の倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛といった全身症状を伴います。またA型の2種類とB型の2種類は重症化する恐れがあり、急性脳炎や肺炎を引き起こして、最悪の場合死に至ることも。

以下引用

インフルエンザの感染を防ぐポイント 「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」. 政府広報オンライン. https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html 内閣府大臣官房政府広報室. (2017年11月20日)

引用ここまで

インフルエンザにはワクチンが存在するという点も、風邪とインフルエンザの大きな違いの一つでしょう。

ワクチンを打つことで、インフルエンザを発症する可能性を減らせるほか、重症化の予防にもつながります。

特に重症化リスクの高い方は、毎シーズン必ず予防接種を受けるようにしましょう。

風邪・インフルエンザの予防法7選

風邪 インフルエンザ 予防

風邪やインフルエンザのウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染の2つ。

そのため、風邪やインフルエンザを予防するためには、感染経路を絶ってウイルスを体内に入れない対策が重要です。

また合わせて、万が一体内にウイルスが入っても発症させないための対策も行っていきたいところ。

ここからは、風邪やインフルエンザを予防するために、日頃から実践したいことをご紹介していきます。

1. 手洗い・うがい

手洗い うがい

帰宅後や料理をする前、食事の前などに、必ずせっけんで手を洗うことを習慣にしましょう。

手洗いができない状況では、アルコール消毒液で手を消毒するのも効果的です。ウイルスのついた手で、目や鼻などの粘膜を触っても感染するため、顔を触る癖のある方は、アルコール消毒液を持ち歩くことをおすすめします。

手洗いと合わせて、うがいも習慣化しましょう。

水うがいでも十分な洗浄効果がありますが、風邪やインフルエンザが流行っている時期は、うがい薬を使用するのがおすすめです。ただし、うがい薬は喉の常在菌も殺菌してしまうため、うがい薬を使ったうがいは1日数回にとどめておきましょう。

また口の中の雑菌が、風邪やインフルエンザのウイルスの増殖・侵入をサポートしてしまうため、食後の歯磨きも重要です。

歯磨きをする際は、フロスなども使用して、しっかり丁寧に汚れを落とすようにしましょう。ランチ後などに歯磨きをする時間がない場合は、マウスウォッシュなどで口を濯ぐだけでもOKです。

正しい手洗いの方法

ウイルスをしっかりと洗い落とすために、必ずせっけんを使用し、30秒かけて手を洗いましょう。

具体的な手洗いの手順は、以下の通りです。

1.指輪や腕時計をつけている場合は、外す。

2.流水で手を濡らし、せっけんをつけて手のひらをよくこする。

3.手の甲もよくこする。

4.指先を手のひらにあて、爪の間も丁寧にこする。

5.手を組むようにして、指の間をこする。

6.親指を手のひらで包み、ひねり洗い。

7.手首を掴んでひねり洗い。

8.流水で十分に洗い流す。

9.清潔なタオルなどで、しっかりと水分を拭き取る。

正しいうがいの方法

うがい薬を使用する場合は、用法用量を守ってうがい液を作りましょう。

具体的なうがいの手順は以下の通りです。

1.うがい液を口に含み、口の中の食べカスなどを取り除くように強めにうがいをして吐き出す。

2.うがい液を口に含んだら上を向き、喉の奥を洗うように15秒程度うがいをして吐き出す。

3.2と同様に、うがい液を口に含んだら上を向き、喉の奥を洗うように15秒程度うがいをして吐き出す。

2. 8時間以上の睡眠

睡眠

疲労やストレスが溜まっていると、体の免疫力が弱まり、風邪やインフルエンザを発症しやすくなります。

規則正しい生活を心がけ、8時間以上を目安にしっかりと睡眠をとるようにしましょう。

3. 栄養バランスの良い食事

食事 バランス 栄養

暴飲暴食や偏食は、体の不調の原因になります。栄養バランスのとれた食事を心がけ、また食べ過ぎには注意しましょう。

風邪やインフルエンザの予防のためには、ビタミンA(βカロテン)やビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを積極的にとるのがおすすめです。

また近年はビタミンDも注目を集めており、食べ物から摂取するほか、UVB(紫外線B波)を浴びることで体内で合成されるため、1日20分程度の日光浴も良いでしょう。

食事から摂取しにくい栄養素は、健康食品や栄養機能食品から摂取するのもおすすめです。食生活の中に上手に取り入れて、毎日の栄養バランスを整えましょう。

4. こまめな水分補給

ウイルスの侵入を防ぐ粘膜は、水分が不足すると働きが低下してしまうため、風邪やインフルエンザを予防するためには、しっかりと喉を潤す必要があります。

特に乾燥しているところで過ごす際には、飲み物を手元に置いておき、こまめに水分補給をするようにしましょう。

喉の潤いのために、ガムやあめ、トローチを口に含むのもおすすめです。薬用ののどあめやトローチの場合は、用法用量を守って使用してください。

またマスクの着用も、喉の保湿に効果的です。

5. 保湿

保湿

空気が乾燥していると、先ほどお伝えした通り粘膜が乾いて働きが低下するほか、飛び散ったウイルスが長時間空気中を漂い、ウイルスを体内に取り込んでしまう可能性が高くなります。

不特定多数の人が出入りする空間や、家族に発症者がいる場合などは、加湿器を使用したり、濡れたバスタオルを室内に干したりして、適切な湿度を保つようにしましょう。

目安は、気温20℃~25℃で、湿度50%~70%です。湿度40%を下回らないように注意してください。

6. 保温

冷えは万病のもと。特に冬場や湯上り、汗をかいた際などは、体を冷やさないように注意しましょう。

とはいえ、過度な厚着も厳禁です。室内の温度調節と服装の調節で、快適に過ごせる温かさを保つようにしましょう。

7. ウイルスをもらう可能性のあるところに注意する

人混み 混雑

風邪やインフルエンザの流行シーズンになったら、繁華街などの人混みへの外出は控えましょう。どうしても人混みを避けられない場合は、マスクを着用し、帰宅後は速やかに手洗い・うがいを行うこと。

また接触感染を避けるために、電車・バスのつり革や手すり、エレベーターのボタン、ドアノブ、スイッチ類、その他共有物に触れる際は少し気を遣いましょう。

触ったら手を洗う、可能であれば、触れる前に消毒用アルコールで拭くのがベストです。

風邪をひいてしまった時の対処法

風邪のウイルスに直接効果のある薬というのは、今のところ存在しません。

一般的な風邪の場合は、軽症で済み、数日で症状が治まることがほとんどのため、特別につらい症状がなければ、自宅で安静にしているのが良いでしょう。

暖かく適切な湿度が保たれた部屋で、たっぷり睡眠をとって体を休めるのが重要です。栄養補給や水分補給もしっかり行い、場合によっては、風邪をひいた時用の第2類医薬品や指定医薬部外品の栄養ドリンクを飲むのもあり。

3日程度経っても治らないようであれば、医療機関を受診しましょう。

インフルエンザにかかってしまった時の対処法

病院 受診 診察

38℃以上の発熱や全身の倦怠感、関節痛など、インフルエンザの疑いがある症状が出た場合には、医療機関を受診しましょう。

発症後すぐは、検査をしても陽性にならない可能性があり、また逆に発症してから時間が経ち過ぎると、抗インフルエンザウイルス薬を処方されても十分な効果が期待できないことから、発症後12時間以上、48時間以内に医療機関で検査を受けることをおすすめします。

ただし、重症化リスクの高い方や、呼吸困難、嘔吐、下痢といった重い症状が出ている場合は、すぐに医療機関を受診してください。

医師の診察によって、抗インフルエンザウイルス薬が処方された場合は、指示にしたがってきっちり服用しましょう。

風邪をひいた時同様、しっかりと体を休めることが大切です。

高熱が出ている場合は、脱水予防のために、よりこまめな水分補給を行いましょう。

風邪やインフルエンザの症状が治ったら

インフルエンザウイルスは、熱が下がった後も体外へ排出されるため、解熱後2日間は外出してはいけません。また症状が始まった翌日から7日目までも、なるべく外出しないことが望ましいです。

風邪やインフルエンザから回復しても、くしゃみや咳といった症状が残っている場合は、マスクを着用しましょう。鼻から顎までを隙間なく覆うのが重要です。

咳やくしゃみをする際には、ティッシュや腕で口と鼻を覆い、顔を背けるといった咳エチケットも心がけてください。使ったティッシュやマスクはすぐに処分し、こまめに手洗いをしましょう。