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冷え性の原因と冷えに負けない身体を作る方法とは?

2021.11.11

冷え性とは?

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手や足・腹部など、身体のどこかに冷えを感じ、寒いわけではないのに手足が冷たかったり、布団の中でも手足が冷えて眠れなかったり、お風呂に入ってもすぐに手足が冷えてしまったり、室内の気温が温かくても身体の部位に冷えを感じたりと、他の人よりも強く冷えを自覚する事です。

冷え性の種類

・手足で起こる冷え性

無理なダイエットによる栄養不足などによって、食事量が足りず熱源が不足するため手足の血流を減らしてしまい末端まで行き渡らない、また運動不足により血管が細くなっている、血流が悪くなって起こる冷え性の典型的なタイプです。手足の末端が冷える。10代~20代の若い女性に多い。

・下半身で起こる冷え性

デスクワーク

デスクワークなど座っている時間が長いと、お尻やふくらはぎの筋肉のコリにより下半身の血液が悪くなります。上半身には血が巡るため、顔がほてりやすく「冷えのぼせ」といわれる症状を起こす事も。加齢とともに起こりやすく、中高年の冷え性の人の多くが下半身で起こる冷え症です。

・内臓で起こる冷え性

身体の中心(内臓)が冷えるタイプで、食生活の変化により栄養バランスの偏った食事をしていたり、交感神経の働きが弱く副交感神経優位の体質、またアレルギー体質の方、男性に多く起こります。身体表面の血流は多いので、手足の冷えはほとんど起こりませんが、内臓で血液が不足するため下腹部や二の腕に冷えを感じたり、よく下痢をする、全身がだるいなどの症状も伴います。

・全身で起こる冷え性

ストレスや生活習慣の悪化によって自律神経が乱れ、身体全体が冷えるタイプです。基礎代謝の低下により熱をうまく作る事が出来ないので、身体と内臓の両方で冷えが起き、免疫力の低下により風邪を引きやすくなったり、食欲が無く、だるい症状を伴う場合もあります。手足はそれほど冷えないので自覚がない「隠れ冷え性」の場合もこのタイプです。筋力の少ない若い女性や子供、また若い男性にも多く起こります。

冷え性の原因とは?

ハテナ クエスチョン

冷え性にも様々なタイプがありますが、その主な原因は本来働かなければならない体温調節機能が、うまく働いていない状態であるからです。

・血行不良による皮膚感覚の働きが低下

身体を強く締め付ける下着や靴、またミニスカートやローライズジーンズ、露出の多いファッションにより血流が悪くなると、皮膚の寒さを感じる神経の働きが低下し、体温調節が出来なくなります。

・自律神経の乱れ

ストレスや不規則な生活、また空調により室内温度が下がることによって、外との温度差が激しくなると自律神経の働きが低下し、体温調節が上手く出来なくなり冷え性の原因になります。

・筋肉量の量が少ない

筋肉量が少ないと熱を作り出す働きや血流量が低下します。そのため筋肉が少ない女性や運動不足の人が冷え性に多い原因の一つと考えられています。

・女性ホルモンの乱れ

女性の心と身体をコントロールしている女性ホルモン。手足の先に行く細い血管を拡げて、血流を多くする作用がありますが、ストレスや更年期によって女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化を促進する事があります。

・エネルギー不足

身体の基礎となる食事。摂取した食事の約80%が熱エネルギーとなります。栄養バランスが偏った食事を続けていると、身体の基礎となるタンパク質、脂質、炭水化物と、それらの栄養を熱に変えるビタミン、ミネラルが不足します。また無理なダイエットにより極端な食事制限をしていると、熱の生産量が少なくなり、冷え性の原因になります。

・血液循環が悪い

低血圧や貧血、血管系に疾患がある人は、血流が悪く滞りがちになり、温かい血液が身体の隅々なで届かなくなってしまい身体の末端の冷えを起こしやすくなります。

冷え性を防ぐための食事

冷え性の原因を考えてみると、日常生活の中にその原因が多く潜んでいます。その中でも簡単に取り入れやすく意識しやすいのが毎日食べる食事です。ダイエットによる極端な食事制限をしない事はもちろんですが、朝ごはんをしっかりと食べる事が重要です。朝ごはんを抜いてしまうと体温が上がらず低体温になりがちで、血流が悪いままで冷えを感じてしまいます。

また普段口にする物でも身体を温める物、逆に身体を冷やしてしまう物があります。ここからは、身体を温める食べ物や飲み物と併せて身体を温める栄養素をご紹介していきます。

身体を温める食べ物

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一般的に寒い地域が原産、また地中で育つ食べ物、根菜類などは身体を温めて、暑い地域が原産、また地上で育つ食べ物は身体を冷やすと言われています。また色でも見分ける事ができ、オレンジや黄色などの暖色の野菜や果物は身体を温め、白や緑、紫などの寒色系は身体を冷やします。しかしトマトやみかんの様に暖色でも身体を冷やす食べ物の場合があるので注意が必要です。

さらに腸の動きを活発にする発酵食品には身体を温める酵素が含まれています。野菜を発酵させた漬物、納豆やキムチ、牛乳を発酵させたヨーグルトやチーズなどもおすすめです。調味料も塩辛さを感じるものが身体を温めるので、身体を冷やす化学調味料では無く、味噌や醤油、塩など食材だけでは無く調味料にも気をつけましょう。

身体を温める飲み物

すぐに身体を温めたい時には温かい飲み物がおすすめです。身体を温める香辛料として知られている生姜を使った生姜湯、また紅茶やほうじ茶、烏龍茶などの茶葉を発酵させている「発酵茶」も身体を温める作用があります。ただし紅茶にはカフェインが入っているので飲み過ぎには注意です。その他ココアも血行を促進させる効果があるカカオポリフェノールが含まれていて、身体を温める効果が高く生姜と同じくらい温かさの持続力が高いといわれています。

身体を温める栄養素

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身体を温めるためには、ビタミンや良質なタンパク質など大切な栄養素も必要です。柑橘類、緑黄色野菜などに多く含まれるビタミンCは、寒さによるストレスを和らげたり、代謝を促進し毛細血管の機能を保持してくれます。豚肉や大豆、卵などに多く含まれるビタミンB1は、血行を良くし自律神経を活性化して、身体を動かすエネルギーを生産してくれます。ナッツ類やうなぎ、アマニ油に多く含まれるビタミンEは、血液の流れを良くして、女性ホルモンの分泌を調整してくれます。また大豆製品や魚などに多く含まれる良質のタンパク質は筋肉を作り熱エネルギーとなり、神経機能を保持します。

冷え性に有効な運動

運動 ジョギング ランニング

食事や栄養素以外にも身体を温めるためには運動も必要です。代謝がアップすると体温も上昇し冷えにくい身体になります。また基礎代謝量の多くは筋肉で生産されていて、全身に血液を行き渡らせるポンプの様な役割を果たすので、筋肉量を増やす事が重要です。毎日しっかり運動!となると中々続ける事は難しいですが、通勤時に1つ前の駅で降りてウォーキングをしたり、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使ったり、また家事をしながらつま先立ち、テレビを観ながらスクワットやストレッチなどの「ながら運動」も効果的です。適度な運動は筋肉量を増やすだけでは無く、自律神経の機能を高める効果もあるので、日頃から身体を動かす頻度を増やし、習慣にしましょう。

冷え性に負けない生活習慣

身体を締め付ける衣服や靴は、血流が滞るため避けましょう。また吸湿性の高い下着を着る事により冷気が直接肌に触れるのを防げて体温を保ってくれます。特にお腹まわりや背中などの広い部分を温めると交感神経の緊張がゆるみ、身体の末端の血流が増えて温かくなります。カイロやレッグウォーマー、スパッツなどの温かいアイテムを上手に取り入れれば厚着をする必要はありません。厚着をしすぎると体を圧迫したり、汗をかきやすくなるので注意が必要です。

入浴 お風呂

また、入浴も体を温める習慣として効果的です。その際に半身浴では上半身が冷えるため、全身浴がおすすめです。38度~40度くらいのぬるめのお湯は副交感神経を優位にし、血行促進とリラックス効果につながります。心身のリラックスにより、眠りにもつきやすくなるので、入浴は冷えによる不眠でお悩みの方にもおすすめです。

冷え性と免疫の関係

人間の体の様々な器官は、個人差もありますが健康的な平熱の36度~37度で正常に働くといわれています。そのため体温が下がると免疫力が低下し、ウイルスや最近に負けて発病しやすくなってしまいます。体温と免疫力は、とても深い関係です。免疫力アップを目指すためにも、冷え性を改善する事が重要です!日頃の食事や生活習慣を少し見直して、冷え知らずの健康な身体を手に入れましょう。

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